佐賀&長崎ツアー
3日目はこんなステキなスポットから始まる。
西海市にある「音浴博物館」という場所だ。

音に関する展示が非常に豊富。
エジソンの時代の蓄音機から最近のスピーカーまで。
主にレコードあたりまでのアナログの展示が行なわれている。

外観を撮り忘れてしまったが、音浴博物館は森の中にある。
もともと廃校だった建物を改築したのだが、こんな場所に生徒がいたのかと思うくらいの山の中。
近くに民家など一切無い。
もともとは栗原榮一朗という方が倉敷市でレコードやステレオのコレクションをしていたのだが、
当時借りていた倉庫がなくなってしまうため、移転先を探していたところ、この場所にたどり着いたとのこと。

展示は音の歴史から始まる。
古くはエジソンの開発した蓄音機から。

レコードは円盤型だが、エジソンが開発した蓄音機は筒状。
こいつが回転するタイプのものだった。

針の先にそのままラッパのようなスピーカーがついている。
筒は銀箔でコーティングされており、ラッパに向かって声を吹き込むと糸電話のように振動で針が震える。
その震えが銀箔を削り、筒に線を掘る。
今度は逆にその筒の線に合わせて針が動くときに、削られた銀箔の部分を針が通ると針が震えて音が出るという仕組み。

仕組みだけ聞くとなんて単純なんだと思うけど、エジソンの発想力ってすごいな。
しかし、筒状の盤に比べると円盤状のものの方が量産がはるかに簡単だったため、
エジソンの蓄音機が後世まで残ることは無かった。

更にその後、音を増幅させるという装置が登場する。
音量を上げてさらにプレイヤーは進化していった。

ちなみにこちらは看板犬のゆきとくん。
館内を見学してるとついてきてくれる。可愛い!

ちなみにこの音浴博物館は、初めての人は学芸員さんが館内を案内してくれる。
学芸員さんの案内に従ってもう1つの建物へ。
こちらは音に関する展示だけではなく昭和レトログッズをたくさん展示してある。

ゲラ刷りの。
PCやワープロの無い時代。
これで文字の印刷を行なっていた。

昔の電話やそろばんなど。
この電話なんかは現代でも場所によっては使われている。

中でも面白かったのはこちら。
昔の計算機。難しい掛け算なんかを一気に行なうことができる。
学芸員さんが実際にやって見せてくれたが、あっという間に計算が出来ていた。すげー!!

昔の足踏みミシンなど。
うちのばあちゃんの家にもあった。

ガリ板
いわゆる昔のコピー機。
ロウ紙に鉄筆で書いていき、ロウを削っていく、その穴の上にローラーでインクをつけ、文字を印刷していく。
コピー機が無い時代、学校のプリントなどはこうやって作られていた。

昔のスピーカー
こんなにたくさんのスピーカーが並ぶのもすごい。

オープンリール
磁気テープが登場したが、CDの登場までレコードは音楽の記録媒体として生き残っていた。

録画機器も並ぶ。
一体いつ頃の録画装置なんだろうか。

レコードがズラリと並ぶ。
このあたりは78回転の初期のレコード。昭和30年代までのもの。

実はこのレコードたち。全て実際に聞くことが出来るのだ!!
これがこの音浴博物館の何よりの見所(聞き所?)。
昭和30年代以前のものなので、知ってる曲はあまり無かったが、童謡なんかもあった。

SP盤が4分ちょっとしか録音できないのに対して登場したのがLP盤
レコードの溝の間隔が狭く、録音できる長さが増えた。
また、回転の速度も1/33と遅いのも特徴。

それに対してビクターが作ったのが盤を重ねて順番に再生できる機械。
1枚の再生が終わると2枚目が下に落ち、自動的に再生が始まる。
自動的にレコードを落とす機械のため、中央の穴が大きく、そのためドーナツ盤とも呼ばれている。

この機械が進化したのがジュークボックス。
残念ながら音浴博物館のジュークボックスは修理中のようだ。

レコードは意外と最近まで作られていた。
90年代前半。福山雅治のレコード。

続いてこちらの部屋へ。
LP盤やドーナツ盤が数多く貯蔵されている。
先ほどの部屋も合わせると、なんと15万枚もある!
そのほとんどを実際に聞くことが出来るのだ!!

ホントにめちゃめちゃたくさんレコードがあるんだわ!!
レコード世代ではないけど、レコードになってる曲はおれでも知ってる曲はたくさんある。
最近の若い人たちでも知ってる曲はいっぱいあるんじゃないかな?


ピンクレディー
カルメン77とかUFOとかは最近の子でも知ってる?
他にもペッパー警部とかいろいろあった。

山口百恵のいい日旅立ち
これも最近の若い子は知らないかな?

個人的に大好きなレベッカ
有名なフレンズは無かったけど、ヴァージニティーとラブイズCashがあっただけでも感激もの!!

松田聖子
青い珊瑚礁、赤いスイートピー、渚のバルコニー
改めて聞いてみたけど、この時代の人たちってメチャメチャ歌上手いよなぁ。
下手にごまかしが利かない分そりゃ技術も必要だよな。

レコードを選んでいるとゆきとくんがやってきた。
マジでかわいいなぁ~

荒井由実のルージュの伝言

もちろんアニソンもたくさんある。
残念ながら堀江美都子のキャンディキャンディが無かった。
花の子ルンルンとかも聞きたかったなぁ。

さらにすごいのがこちらの部屋。
たくさんのスピーカーがあり、そのうちの6種類を視聴できる。

ボタンを押してスピーカーを切り替えるのだが、
初期のスピーカーから低音の強いスピーカーまで、いろんなスピーカーを切り替えることは出来る。

これがマジですごいんだわ。
当時のプロのアーティストが自分の歌を確認するためのスピーカーってのがあるんだけど、
マジでその場にその人がいて歌ってるような感じ。
宇宙戦艦ヤマトを聴いてみたら、まるでオケが正面にいるかのような音質。
なるほど、これだけ大音量で聴いていいからこその山奥なのね。
というわけで、音浴博物館。
マジでここは素晴らしい!!博物館としての展示も面白いし、往年のレコードを最高の音質で聞くことができる。
結局2時間近く滞在してしまった。この日に平戸に行く予定だったんだが、諦めた(笑)
ぜひみんなも行ってみてねー!!!
店名 | 音浴博物館 |
住所 | 長崎県西海市大瀬戸町雪浦河通郷342−80 |
電話番号 | 0959-37-0222 |
料金 | 一般:510円 小中学生:250円 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 月曜日(休日は除く) |
関連URL | 公式HP |
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