壁に彫られた閻魔や観音様、桂昌寺跡地獄極楽のゴールには・・・!!(16/10/7)

その他のスポット

大分県宇佐市。
そこに「桂昌寺跡地獄極楽」という場所がある。

地獄極楽って言われると伊豆極楽苑や正観寺地獄極楽を思い出す。
ここにもそんな楽しいスポットがあるのだろうか?

ワクワクしながら行ってみる!

桂昌寺跡地獄極楽 (1)
桂昌寺跡地獄極楽 (2)

桂昌寺跡地獄極楽はかなりの田舎にある。
国道からわき道に入り、車を停めてから少し歩いたところに看板があった。
さらに看板にしたがって階段を登っていったところに・・・

桂昌寺跡地獄極楽 (3)

こんな建物がある。
ここが地獄極楽?

桂昌寺跡地獄極楽 (6)

中を覗いてみるとこんな感じ。
ご神体と賽銭箱はあるものの、何やら集会所のような部屋だった。
そう、ここは地獄極楽ではない。

桂昌寺跡地獄極楽 (4)
桂昌寺跡地獄極楽 (5)

桂昌寺は室町時代中期頃に出来たお寺だが、江戸時代に無住になり、荒廃してしまった。
そんなとき、天台僧午道法印という傑僧が江戸の後期に大衆教導のために作った洞窟である。
中では地獄と極楽について学ぶことが出来る。

桂昌寺跡地獄極楽 (8)

看板の案内に沿って入り口に向かおうとすると・・・

桂昌寺跡地獄極楽 (9)

えっ!?これが地獄極楽の入り口!?
右側なんてどうみてもコンクリだし、江戸時代のものじゃないよな・・・?
この洞窟に入るのは結構勇気がいる・・・(笑)

桂昌寺跡地獄極楽 (10)

洞窟に入ってさっそくお出迎えしてくれたのが閻魔様。
こんな感じで石像で地獄と極楽について紹介してくれている。
江戸時代によくこんなもの作ったもんだ!

桂昌寺跡地獄極楽 (11)

地獄の道と極楽の道があり、先に地獄の道を一周してから極楽の道にやってくるコース。
さて、さっそく地獄へと行こうじゃないか!!

桂昌寺跡地獄極楽 (12)

と言っても、ただ石像と像の名前の看板があるだけなんだけどね。
江戸時代にはちゃんとした説明書きがあったのだろうか?

桂昌寺跡地獄極楽 (13)

奪衣婆もこんな状態に。
欲を言えば伊豆極楽苑や八大地獄みたいな説明書きが欲しかったなぁ。

桂昌寺跡地獄極楽 (14)

さて、お次は極楽の道へ。
しかし、この洞窟は江戸時代に掘られたものなんだろうか?
だとしたらかなりの労力。すげぇな。

桂昌寺跡地獄極楽 (15)
桂昌寺跡地獄極楽 (16)

弥勒菩薩に観音菩薩。
この像とかは別の場所で掘ったものを後から置いたのかな?
そうじゃなきゃ後ろ側とか掘れないよね。

桂昌寺跡地獄極楽 (17)

しばらく進むと洞窟の出口が。
向こう側に先ほどの建物が見える。

桂昌寺跡地獄極楽 (18)

来迎弥陀

ふーん、これで地獄極楽も終わりかぁ。
まぁ、江戸時代に作られた場所だし、こんなもんだよなぁ・・・と思っていたら

桂昌寺跡地獄極楽 (19)

「極楽浄土へ」の文字が。
たて穴?はて?どういうことだ?最後に登る?
階段を登っていくのか?

桂昌寺跡地獄極楽 (20)

進んでみるとこんなところにたどり着く。
ん?なんだこの鎖は・・・?
そう思い、ふと上を見上げると・・・

桂昌寺跡地獄極楽 (21)

げぇぇぇーーー!!!なんじゃこりゃあぁああ!!!???
ここを鎖で登っていけってか!?

ちなみに数時間前に志高ロープウェイを登ったばかり。
足には乳酸が溜まり、かなり痛みが増している。
この状態でよじ登っていくのか・・・

桂昌寺跡地獄極楽 (22)

ゼェゼェ・・・
なんとかたどり着いた・・・

背中を完全に壁につけて突っ張るような感じで少しずつ登っていった。
そのおかげでシャツの背中はかわいそうなことに。

桂昌寺跡地獄極楽 (23)

というか、改めて見るとこんなところを登ってきたのか・・・
生ハンパな気持ちでは極楽浄土には行けないってことか。

桂昌寺跡地獄極楽 (24)

さっきの建物があんな場所に。
そこまでって高さでもないかもしれないけど、鎖をつかんで垂直に登ったと考えると結構な高さ。

桂昌寺跡地獄極楽 (25)

肝心の極楽はというと・・・
なんかよく分からんが石像がある。しかも説明書きは無し。
え?これが極楽浄土?

桂昌寺跡地獄極楽 (26)

さらに道があるので進んでみると・・・

桂昌寺跡地獄極楽 (27)

こんな感じの石像があった。
これだけ。ホントにこれだけ。
苦労して登ってきたのに・・・

桂昌寺跡地獄極楽 (28)

高いから眺めはそこそこ良かったけど、見えるのは田んぼのみ。
なんか吉見百穴を思い出す景色(笑)

というわけで、桂昌寺跡地獄極楽。
地獄についての予備知識なしでここに来ても分からないことが多いかもしれない。
鎖をよじ登るコースを通らなくても逆ルートから上の方には行くことが出来るので、くれぐれも無理はしないでください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました