宮崎県の山奥の更に奥。
そこに寒川という廃村があるという話を聞き、行ってみることに。
ちなみに前日に宮崎市の居酒屋で聞いてみたところ、
「あれ?あそこ廃村じゃないよ?」と言われてしまった。
ググってみたら2010年まで人が住んでたり、ちょくちょく人の出入りはあるとのこと。
ん?人いるのか?ま、いっか。とりあえず行ってみよう。

寒川までの道は遠い。
民家もないような道のりを車で数十分進み、車を停める。
そこから更に30分くらい歩くことになる。
ホントは車でも行けるんだけど、落石も多く、タイヤを傷つけそうなので徒歩で行くことに。


実はここ、8年前にも訪れたことがあるのだが、
土砂崩れがすさまじく、進むことが出来なかった。
今回はきちんと道路の補修がなされていた。
廃村なのにここまでしっかり補修するって?やっぱり人が住んでるのかな?

30分くらい進んだところで軽く土砂崩れが。
8年前の土砂崩れとは比べ物にならないくらい軽いが、車で来た場合もここまでということになる。
ちなみに手前にはUターンが出来るくらいのスペースがあった。


しばらく進むと石垣やビンなど、廃村があった頃の名残があった。
そろそろ廃村も近い。

さらにしばらく進んだところに廃村があった。30分以上歩いたので汗だく。
住んでる人や出入りしてる人もいるとのことだったので、一応声をかけてみることに。
「すみませーん」
シーン・・・
「こんにちはー」
シーン・・・
返事は無い。
あったらあったで怖いけど。
どうやら訪問時は無人だったようだ。

寒川は5~6軒の家屋が現存している。
50年前の1965年には50世帯211人が居住していたが、今では見る影もない。


この家はほとんど崩壊していた。
もはや残っているのは一番奥の壁のみ。

上から撮影したところ。
行ってみたいが、探索中に崩落したらと思うと恐ろしすぎる。

続いてはこちらの家。
この家だけ壁が白いペンキで塗られていた。

まずは庭の方から回ってみる。
縁側になっており、ソファーなどが置いてある。

天井のベニヤが剥がれてカーテンのようになっていた。
一体どのくらいの間ここに放置されていたのだろう。

本棚やらテーブルやら。
現役時代は道路があったとはいえここまで運ぶのも大変だったろう。

昔の本やら新聞やら。
こういうものの1つ1つにも歴史がある。
新聞はここまで配達してたのかな?

さて、縁側からはぶら下がった天井のせいで奥へ行けなかったので、入り口から入ってみる。
こちら側もボロボロになっていた。

中に入ったらコウモリがバサバサと飛んでいた。
ここはコウモリの住処のようだ。

中は本当にボロボロ。
床を踏み抜きかけないので、周りから撮影する。
タタミもふにゃふにゃになって陥没してしまっていた。

さらに上の方にあった家。
屋根瓦が曲がってしまってコケが茂っている。

台所側から入ってみる。
床でなくて地面になっていた。

懐かしのブラウン管テレビ。
ここまでテレビの電波が届いていたことにビックリ。
ちなみに携帯の電波は届かなかった。

金属製のロッカーのようなもの。
何を入れてたんだろう?


こちらも奥の方は崩壊していた。
床もギリギリ。踏み抜きそうだったので、脇から撮影。
その2へ続く
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