南四国の心臓となる場所。高知県高知市。
そこから車で20分のところにあるのが高知龍馬空港。
かつては旧日本軍の海軍の基地があり、
多くの戦闘機がここから飛び立っていった。
そんな旧軍基地の戦争遺跡があるということで、早朝から見に行くことに!
こちらが戦争遺跡の堰体壕(えんたいごう)。
要するに飛行機とか資材用の防空壕である。
びっくりすることに田んぼのど真ん中にある!
堰体壕はツタが生い茂ってボロボロ。
戦後69年。その姿を未だに保っているだけでも奇跡のようなもの。
中は農家の資材置き場とかに使われているようだ。
ここに置いておけば、飼料とかが機銃で狙われても安全だね!
ひんやりとした空間。
機銃掃射されたこともあるらしく、今でも跡が残っているそうだが、
残念ながら見つけることができなかった。
足元は草が茂りつつある。
かつてここでどのようなことが行なわれていたのだろう。
広いような狭いような。
飛行機を1台収容するのがやっとって感じ?
堰体壕は全部で7体ある。
今では田んぼになっているというおかしな現象。
見学用の駐車場や看板などもしっかりしている。
戦争の跡が忘れ去られずに残っているのは貴重なことだ。
こうして少し離れた場所から見てみると、
飛行機の形になっていることがよく分かる。
あちらこちらに見える堰体壕。
田んぼの中に普通に同化しているのがすごい。
まぁ、当たり前のことだが、田んぼが出来たのは戦後。
基地が米軍に押収され、その後民間に払い下げられた。
一番大きい4号体。
乗用車なら4~5台は収容できそう。
どんな戦闘機が置かれていたのだろうか。
中に生えている木が年月の経過を物語っている。
あと20~30年もすれば戦争を知っている者はほとんどいなくなってしまう。
撮影に向かう同行者。
比較するとこの大きさがよく分かる。
田んぼの真ん中に戦争遺跡があるというなんとも異質な風景。
最後に、7号体を見に行くことにする。
7号体は最も変わった場所にある。
なんと、中央に道路が通っているのだ。
もちろん、後から出来た農道だけど、軽自動車1台通るのがギリギリ。
よくこんな場所に飛行機を収容していたもんだ。
車の中から撮影した1枚。
堰体壕はまず砂山を作り、その上にコンクリートを被せ、後から砂をどかして作る。
ボロボロのコンクリートの中にムシロなどの痕跡が見ることが出来る。
というわけで、堰体壕。
戦争の跡が農地のど真ん中にあるという異様な光景だが、
なんともマッチしているのがまたすごい。
今後二度と戦争が起きないようにしたいものである。
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