土肥金山では金の採掘の様子が展示されている!砂金採り体験も出来る!(13/12/28) その2

博物館

その1の続き

小判一枚で一両

よく「江戸時代の小判一枚って現代で言うといくらなの?」っていう質問があるが、
江戸時代とひとくくりに言っても200年くらいあるので、
その間でも相場は異なってしまう。

はっきりと何年頃と指定しないと難しいらしい。

江戸時代の貨幣の交換比

一番下の一朱金が32枚あってようやく小判一枚分になる。

慶長小判金

よく見ると金100%じゃなくて金と銀の合金なんだね。
確かに金100%だと柔らかすぎるか。

こんなのが自宅の庭から見つかったらなぁ~

当時の千両箱の重さを体験できるコーナー。
実は千両箱に小判がいっぱい詰まったら重さは22kg。
こんなのを持って屋根の上を走り回るなんてねずみ小僧はすごい怪力だぞ。

当時の千石船。
江戸に行く際は採掘した金。
土肥に戻る際は食料などの物資が運ばれていた。

金の加工に関する資料が展示してあった。
主に貨幣関係の資料。

金鉱石はこの石臼にいれ、石棒でたたいて粉末にしていた。
なんともアナログな方法でやってたんだなぁ。

千両箱の模型

貨幣の種類によっては二千両、三千両と入れられたようだ。

貨幣を作るための型と財布

当時は紙幣よりも硬貨が一般的だったため、財布はとても重くなった。
そのため、財布は革などでかなりしっかりと作られていた。

これは江戸時代でなく、明治に入ってからのものかな?

鉱山で使用する電子発破機や、通信装置など

鉱山内で使用されていたランプ。
江戸時代は行灯で明かりを灯していたため、
坑内に煙が出て排気が大変だったらしい。
そのため、電気式のランプは大変重宝したのだろう。

mgの単位で正確に量ることのできる天秤。
金は他の鉱石と比べて比重が大きいため、
大きさのわりに重いと金が入っていると判断することができる。

金鉱石以外にも様々な鉱石が並んでいた。
尾去沢鉱山、細倉鉱山など、有名な鉱山で採掘されたものも多かった。

純金は非常に柔らかく、衝撃に弱い。

そのため、銀などを混ぜて高度を持たせている。
純金は24金で、75%金で25%が銀なのが18金。

その金を叩いて伸ばしたのが金箔である。

金を叩いて伸ばしていく。
最終的に1万分の2~3ミリになる。
2万倍近くの面積になるらしい。

金の量の天秤

左の純金と右の金鉱石。
どちらも金の量は同じ。

12.5kgの純金を触ることができる。
金の比重は鉄の2.5倍。
この大きさでも想像以上の重さがある。

こちらはギネスにも載った世界最大の金塊。
250kgもあり、2013年12月28日当時の価値で10億8200万円もする。
これ・・・持って帰れないかな・・・(笑)

この金塊を作った時の様子がVTRで紹介されていた。
これだけの金が溶解されたのを見たら圧巻だろうなぁ。

金で出来たいろいろなもの

金印などもレプリカが展示されていた。

名古屋城のシャチホコも金で出来ている。
金閣寺といい、貴重なものなのに惜しみなく使うなぁ。

出口のところにあったお土産コーナー。
金関連のグッズが所狭しと並んでいる。

これは仏金砂。
お線香を立てるための砂金らしい。
あえて金である必要あるのかな?(笑)

他にも金関連のお土産がいっぱい。
いくら金山だからってやりすぎじゃないかい?
そして当たり前だけど、純金じゃなく金メッキだろうなぁ。

食器なんかも全て金。
これで食べれば金運が上がるかも!?

他にも金グッズがたくさん並ぶ。
1つや2つならいいけど、これを全部使ったら趣味が悪い気がする(笑)
完全に成金オヤジだよな。

お菓子なんかも全て金関連。
中には金箔が入っているのもあるが、
よく考えると金を食べるってすごい発送だよな。

しかし、チリも積もればマウンテン。
下水に流れてしまうのはもったいない気もする。

外にあったマネキン

こいつらは動かなかった。
先ほど持ってみた純金の延べ棒を考えると、
この大きさ全部だと1t以上あるのでは?

さて、最後に、砂金掘りの体験をすることに。
狩野川、富士川、天竜川…と静岡県の大河が並ぶ。
実際はその川の砂を使っているわけでなく、
ただ単に呼び分けるために名前をつけたようだ。

砂金を30粒以上採ったら認定証と記念品をもらえるらしい。
となりには砂金掘りセットとして砂金採り用のパン皿と砂金袋が売られていたが…

いくらなんでも高すぎるだろ!!
パン皿2500円はないわ~

多摩川の上流域とか、砂金が採れる場所もあるからやってみたかったけどなぁ。

さて、さっそく砂金を掘ってみる。
金は比重が大きいため、底の方に沈んでいる。
なので、奥から手前に皿を引き、そこの方の砂をさらう。

そのあと砂金が残るように細かく皿を回し、砂金を底に移動させる
そのあとに大きく円を描いて皿を回し、上の方の砂を捨てる。

あとはこの作業を繰り返す。

その結果…

9粒ゲット

うん、センスねぇわ(笑)

ちなみにトップの人は56粒。

さらにちなみに金1gの値段は約12000円(2024年7月現在)
この人専業に転職したほうがいいんじゃ…?(笑)

ちなみに係の人に聞いたのだが、砂金は定期的に補充しているらしい。
それを聞いてまさとはガッカリしていたが、
たしかに天然の砂金入りの砂を確保するのは難しいだろうな(笑)

というわけで、土肥金山。
江戸時代の金の採掘・加工についてガッツリ学ぶことができる。
それだけでなく、金という金属について詳しく知ることができるぞ。

マネキンのB級感を楽しむのもよし!
気づけばかなりの時間が経っていた。
西伊豆に行ったらぜひもここを訪問すべし!!

 店名土肥金山
 住所静岡県伊豆市土肥2726
 電話番号0558-98-0800
 料金入場:大人840円 小人420円
砂金掘り:大人700円 小人600円
 営業時間9:00-17:00(入場は16:30) 
 定休日年中無休(12月にあり)
 関連URL公式HP

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