東京美術館

錯覚美術館は錯覚だらけ!!分かっているのに騙されちゃう!!(12.12.22)

東京
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突然だが、
みなさんは目の錯覚というものを体験したことがあるだろうか?

同じ大きさなはずなのに、こっちのほうが大きく見える!とか、
どう見ても○○のように見えるのに!?とか

そんな錯覚を体験できるのが、こちらの錯覚美術館。

この錯覚美術館。単なるトリックアート美術館ではなく、
明治大学の研究施設の研究発表の場なのだ。

そのため、土曜日しか開館していない。
月に4回~5回しか開いていないと考えると、なかなかレアだぞ。

入口からして凝っている。
なんだかところどころ欠けている看板だが…

自動ドアがスライドするとこのとおり!
無いはずの棒が頭の中で補われる。
こういうのを空間補完効果というらしい。

中にはところ狭しと展示物が並ぶ。
正面に展示してあるのはトラの絵と猫の絵。
しかしよく見てみると…

それぞれビルの絵と車の絵に変わる。
ネコは近くで見てもちょっと無理があるかもしれない(笑)

ちょっと分かりづらいが、フルーツの絵。

実はこれ、マントヒヒと女の人の絵を重ね合わせて出来たもの。
色の濃い部分と薄い部分を重ねて、先ほどの絵を作り出したらしい。
この技術を応用して秘密文章が作られているんだとか、いないんだとか。

続いてはこちらの2つのボールが乗ったレール。
パっと見たところ、左から右へ転がっていきそうだが、
実は右から左へと転がり上がる!(動画を撮り忘れた、ごめんなさい!)

実はパースがついているため、登っているように見える。
逆から見るともっとよく分かる。

お次は、この女の子の絵。
どう見ても右目と左目は違う色だと思うでしょ?
右目の色と髪飾りの色が同じ色だって思うでしょ?

ところが、目以外の部分を隠してみるとこのとおり。

実はなんと全く同じ色をしている!!

黒目の部分を隠すともっと分かりやすいだろうね。

 

青いバージョンもあった。
こっちのほうが同じ色だってことが分かりやすいかも。

まぁ、要するに頭の中で「赤・青のフィルターがかかっているから、
元はこの色なんだろう」って感じで勝手に色を変換するらしい。

理屈では分かっていても、目が黄色にしか見えないから不思議!!

続いて、明暗差を使った錯覚。

中心の白い部分と外側の白い部分は同じ白。

黄色い花びらのような部分に色の濃淡があるから、
それに合わせて白い部分にも濃淡があるように錯覚してしまうらしい。

続いては、揺れているように見える絵。
実はどの線も真っすぐなのだ。

何がすごいって、写真を見ても揺れているように見えるのが凄い!!

続いては、縦断勾配錯視。
急な下り坂のあとに緩やかな下り坂があると、
登っているかのような錯覚を覚える。

実際にラジコンに積んだモニターでそれを体験することができた。

どうでもいいけど、東京の多摩境にある小山内裏トンネルって、
どっち側から入っても下っているように見えるんだけど、
それもこの原理なのかもしれない。

 

錯覚現象を利用した新しい看板表現。
どちらも同じ形をした矢印なのだが、色の違いや、
ライトの当たる角度によって凹んでいるように見えるものと、
出っ張っているように見えるものがある。

左の写真なんかは完全にライトの角度が錯覚の補助をしている。

最後はこちら

文字列傾斜錯視。
どう見ても斜めになっているように見えるのだが、
「一」と「十」の横棒の高さの違いからこのように見えるらしい。

というわけで、錯覚美術館。
冒頭でも述べたが、単なるトリックアート美術館ではなく、
きちっとした学術研究の成果発表の場なので、
1つ1つの展示物の説明がしっかりとなされている。

明治大学の大学院生さんや教授が説明をしてくれるので、
錯覚について何も知らない人でも全然気楽に行ける。

本当に小さな展示スペースの美術館だったが、
気づいたら2時間近くいてしまった。
ここは本当にオススメだぞ!!

 店名錯覚美術館
 住所東京都千代田区神田淡路町1-1 神田クレストビル2階
 電話番号03-5577-5647
 営業時間10:00~17:00
 定休日土曜日のみ開館
 関連URL公式HP

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