今まで何十箇所も心霊スポットを巡ってきたが、
結果として霊的なものは何も見ることができなかった。
なんとかして霊を見てみたい!心霊現象に触れてみたい!!
そう思い、群馬&栃木ツアーの最後にやってきたのが畑トンネルである。

畑トンネルは1910年に作られた歴史あるトンネル。
飯能市と青梅市の経済発展のために造られた。
しかし、1987年にバイパスが完成し、畑トンネルは使われなくなり、
90年代後半に不法投棄や土砂崩れなどの問題があり、通行止めとなってしまった。
でも、この看板をよく見てほしい。「車両通行止め」とある。
そう、あくまで「車両」の通行止めなのだ!
じゃあ徒歩で行くのはいいだろう!という屁理屈を心の中でつぶやき、進むことに。

廃道となって20年近く経つため、
積もった落ち葉や土・石が堆積し、歩きづらい状態になっていた。
相方と一緒に歩いていくのだが、怖がる人が一緒だとこっちも怖くなるな(笑)

廃道はかなり長い。トンネルまでは10分近く歩いて進む。
ちなみにトンネルの反対側のほうから歩いたほうが近いのだが、
そっちには清掃センターがあり、入ることは出来ない。
遠くから車の音とかが響いてくるのみで、音はあまり聞こえないかと思いきや、
いろんな響く音が聞こえてくる。
こういう状況だから五感が冴えてくるのかねぇ。

制限時速は30km。
道はかなり細く、当時は車がギリギリすれ違えるくらいの道幅。
街灯なんかがないので、夜の通行は大変だったろうな。

ちなみに、この畑トンネルの心霊現象について調べてみたところ、
四つんばいの婆さんが出るというものや、母子の霊が出たり、人面犬が出たり、
エンジンがかからなくなったり、ブレーキがきかなくなったりというもの。
なんかいろいろバリエーションありすぎじゃないのかい?
たくさんありすぎると逆に信憑性がないような・・・(笑)

ところが、この場所のことを調べてみても心霊現象的なものばかりで、
事件や事故的なものは一切見つからなかった。
2002年に起きた暴行事件の記事は見つけたが、
あくまでも暴行事件なので死者は出ておらず、これも心霊とは結びつかなそう。
人が死んでいない場所で霊なんか出ないと思うのだが・・・
噂が噂を呼んでビビった人が騒いでるパターンなのかな?

そんなとこでホントに心霊現象なんか見れるのかよ~
と思っていたところで畑トンネルが姿を現した。
もう完全に植物に包まれていてトンネルがあったかも分からない状態になっていた。

さて、近づいてみてみる。
この右側が土砂崩れなんだろうか。
もう二度通ることができないようになっていた。

さっそくトンネルに入ろうとしたところ・・・
「ううぅぅうーー・・・」
左の竹やぶの方からうなり声が!!??
心霊的なうなり声じゃなくて、動物的なうなり声!!
イノシシか!?それとも熊か!?
これはヤバイ・・・
ということで、急いで、でも決して走らずに引き返すことに。
飯能市といえば熊の目撃情報もある。
11月だなんて冬眠前で一番食欲旺盛な時期じゃないですか!
チラチラと振り返りながら戻ったが、幸い何も見えなかった。
いやーーー!!!!心霊じゃないけど、怖かった。
心霊スポットとか廃虚って自然と同化している場所が多いので、こういった注意も必要だ。
というわけで、畑トンネル。
心霊現象には出会えなかったけど、確実に何かに出会った!
ちなみに、相方にも聞こえていたので、おれ一人の間違いではないはず!
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