その2の続き
さて、前回まで船原山ロープウェイの立石山駅をお送りしてきたが、
この山にあるのはそれだけではない!

立石山駅の出口から歩くこと1分ほど。
こんな建物が目に入る。何かと思って中に入ってみると・・・


こんなステキな空間が広がっていた。
こちらはロープウェイとリフトの駅の間の休憩スペース。

売店っぽい場所もあった。
メニューもあったので、簡単なドリンクなども提供されていたのだろう。


このドアを出て進むと先ほどのロープウェイ乗り場がある。
ロープウェイは9時~17時まで20分間隔で出ていた。ロープウェイの動いている時間を考えると、かなりのペースだ。

と思ったらこんな貼り紙があった。
廃墟になる直前は運行も少なくなっていたんだろうなぁ。


志高ユートピアとケーブルラクテンチの案内図。
いずれも20年近く前のものだろう。

レトロなカップドリンクの自販機。
このタイプの自販機も初めて見た。

リフトやロープウェイの待合場。
20分おきに発車していたならあまり待つことも無かったのかもしれない。

売店のカウンターはこちら側にもあったようだ。
山の上で飲むジュースやコーヒーはさぞ美味しかったことだろう。

さて、先ほどの建物からさらに進むと、今度はリフト小屋が見えてきた。
このリフトがラクテンチ(遊園地)まで繋がっている。

こちらも素晴らしい!!
ステキすぎる空間が広がっていた。


植物のカーテンとぶら下がったピンク色のイス。
かつて多くのお客さんを運んでいたイスも今は二度と動かない。


イスはピンクだけでなく、緑、青、黄色といろんな色があったみたい。
子どもは大喜びだっただろう。

緑のイスには植物のつるがからまっていた。
18年という歳月。そんな長い間こいつはずっとここにいたのか。

このホームは地面がコンクリなため、比較的状態が良い。
下の方のイスは植物に阻まれていて撮影することも困難だった。

巨大なプーリー。
植物が身を寄せるには絶好の場所になっていた。

ここから先ほどのロープウェイの駅を眺める。
こうしてみると本当に高さのある建物だということが分かる。
先ほど紹介したのはほんの一部に過ぎない。

ということで、名残惜しいがそろそろこの場所を後にする。
帰りも一時間近く山道を歩く。これがホントにきつかった・・・

帰りにワナにかかったシカに遭遇した。
ワナがあるってことはやっぱり定期的に人が来てるんだね。
見つめられたが、どうすることもできないので、この場所を後にした。
ということで志高ロープウェイ。
2つの駅を合わせて移動だけで往復3時間近く登山をしたが、それ以上の価値のある素晴らしい廃墟だった。
これからもずっとこのまま山の頂上で眠っていて欲しいものである。
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