高知県の田んぼの中には飛行機用の防空壕の跡がいまだに残っていた!(14/12/29)

廃墟

南四国の心臓となる場所。高知県高知市。
そこから車で20分のところにあるのが高知龍馬空港。

かつては旧日本軍の海軍の基地があり、
多くの戦闘機がここから飛び立っていった。

そんな旧軍基地の戦争遺跡があるということで、早朝から見に行くことに!

高知堰体壕 (1)

こちらが戦争遺跡の堰体壕(えんたいごう)。
要するに飛行機とか資材用の防空壕である。
びっくりすることに田んぼのど真ん中にある!

高知堰体壕 (2)

堰体壕はツタが生い茂ってボロボロ。
戦後69年。その姿を未だに保っているだけでも奇跡のようなもの。

高知堰体壕 (3)

中は農家の資材置き場とかに使われているようだ。
ここに置いておけば、飼料とかが機銃で狙われても安全だね!

高知堰体壕 (4)

ひんやりとした空間。
機銃掃射されたこともあるらしく、今でも跡が残っているそうだが、
残念ながら見つけることができなかった。

高知堰体壕 (5)

足元は草が茂りつつある。
かつてここでどのようなことが行なわれていたのだろう。

高知堰体壕 (6)

広いような狭いような。
飛行機を1台収容するのがやっとって感じ?

高知堰体壕 (7)

堰体壕は全部で7体ある。
今では田んぼになっているというおかしな現象。

高知堰体壕 (9)
高知堰体壕 (8)

見学用の駐車場や看板などもしっかりしている。
戦争の跡が忘れ去られずに残っているのは貴重なことだ。

高知堰体壕 (10)

こうして少し離れた場所から見てみると、
飛行機の形になっていることがよく分かる。

高知堰体壕 (11)

あちらこちらに見える堰体壕。
田んぼの中に普通に同化しているのがすごい。

高知堰体壕 (12)

まぁ、当たり前のことだが、田んぼが出来たのは戦後。
基地が米軍に押収され、その後民間に払い下げられた。

高知堰体壕 (13)

一番大きい4号体。
乗用車なら4~5台は収容できそう。
どんな戦闘機が置かれていたのだろうか。

高知堰体壕 (14)

中に生えている木が年月の経過を物語っている。
あと20~30年もすれば戦争を知っている者はほとんどいなくなってしまう。

高知堰体壕 (15)

撮影に向かう同行者。
比較するとこの大きさがよく分かる。
田んぼの真ん中に戦争遺跡があるというなんとも異質な風景。

高知堰体壕 (16)

最後に、7号体を見に行くことにする。
7号体は最も変わった場所にある。

高知堰体壕 (17)

なんと、中央に道路が通っているのだ。
もちろん、後から出来た農道だけど、軽自動車1台通るのがギリギリ。
よくこんな場所に飛行機を収容していたもんだ。

高知堰体壕 (18)

車の中から撮影した1枚。
堰体壕はまず砂山を作り、その上にコンクリートを被せ、後から砂をどかして作る。
ボロボロのコンクリートの中にムシロなどの痕跡が見ることが出来る。

というわけで、堰体壕。
戦争の跡が農地のど真ん中にあるという異様な光景だが、
なんともマッチしているのがまたすごい。
今後二度と戦争が起きないようにしたいものである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました