波勝崎苑には野生のサルがたくさん！メチャメチャ近くで見ることが出来る！(13/12/28)

2013年末西伊豆ツアー。
雲見で釣りをしていたのだがあまりにも寒すぎたので、
早々に引き上げ、南伊豆は波勝崎苑へとやってきた。

波勝崎苑とは、大分の高崎山のように野生のサルに餌付けを行っている場所。
サルを間近で見ることができるぞ。

くねくねの山道をどんどんと下って行き、
波勝崎苑へと到着した。朝一だったので、この日初のお客さんだった。

駐車場は入口で、ここで券売機を買って中へはバスで行く。
このバスで奥まで送ってもらう。
たった２人のためにバスを動かしてもらうのもなんだか申し訳ない気がするなぁ(笑)

バスに乗って３分ほど。
海岸にある建物に到着した。

かなり年季の入った建物で、周りにはサルがたくさん！

建物の中もかなり年季が入っている。
昭和テイストあふれる建物。
普通こういうところだと山ほどお土産を売っているもんだが、
逆にそういうのに力を入れていないのが好感が持てる。

建物の窓は檻になっており、ここからエサを与えることができる。
普通は檻の外から中にいるサルにエサをあげるのだが、
ここでは人間が檻の中に入って外にいるサルにエサをあげる。斬新だ！

エサはカットされたさつまいもとみかんで、それぞれ300円で販売していた。
エサを与える場合は外には持ち出さず、ここからあげなければならない。

施設の人が外に向かって麦を撒いていた。
これもエサなんだろうな。
みんな下を向いて、拾って食べていた。

このエサやりがなかなかに楽しい。
サルたちも全然ツメを立てたりすることなく、丁寧にエサを取ってくれるぞ。

届くか届かないかギリギリの位置で焦らすのが楽しい。
おれってＳかな？(笑)

サル達はかなり貪欲。
みかんをほおばりながら次のみかんをもらおうとする。
食べてからにしなさい！

子供の手からエサを奪う親ザル。
ひどいやつになると口から奪うやつもいた。
他のやつの食べかけまで食べるとはひどいなぁ～。

友人もエサを与える。
相変わらず子供を差し置いてエサを横取りする親ザル。
なんとも貪欲な生き物だ。

なので、おれも子供を差し置いてエサをもらってみる。
うん、ゴリラになりきって、ゴリラと仲良くなったダイアン・フォッシーみたいになれるかなと思ったけど、

普通に威嚇されて終わりました(笑)

外から見た様子。
器用に登ってエサをねだっている。
ここで餌付けをしてもう50年近く経つ。
そりゃ、サルたちも学習するよな。

外はウ○コがいっぱい落ちていた。
サルっていう動物は基本的にフンのしつけが絶対にできない動物らしい。
だから動物園などで芸をするチンパンジーなんかはおむつをしている。

外にいるサルたちは石の隙間に落ちている麦の粒などを拾って食べていたので、
おれも一緒になってやってみることに。
仲間だと思ってくれるかと思ったが、変な目で見られて終わった。

サルが遊べる用のブランコや、タイヤなどもあったが、この日は使っているサルはいなかった。
温水が入るのか、プールもあったが、水は入っておらず。
サル達は基本的にウロウロしているだけだった。

寒そうにしているサルたち。
この日は風が強く、体感温度が非常に寒かった。
この場所も谷になっており、午前中は日陰のまま。
サルも寒いのだろう。

さて、寒いので、再び建物の中に戻ってきた。
芸能人のサインが並ぶ。
昔どうぶつ奇想天外とかが取材に来ていた気がする。

周辺観光地のチラシなど。
平積みにして石を置いて重しにしてあるあたりが流石！
やる気のなさが逆にいい味を出している。

歴代のボス猿たち。
う～ん…全然顔の違いが分からん。

初代のボスは昭和32年頃に活躍していた。
50年以上前かぁ…

一応食堂のスペースとかもあったんだけど、
今は開店休業中って感じだった。
こういうところのカレーとかって結構好きなんだけどね。

最後に、バスで戻る途中にあった檻。
「あれは何ですか？」と運転手さんに尋ねると、
「群れに馴染めなくなってしまったサル達を飼育しているんですよ」とのこと。

なるほど、サルは群れで生活する動物ゆえに、
一度仲間はずれにされてしまうと生きていくのが大変らしい。
ここではきちんとサルのことを考え、保護しているようだ。

ちなみに、ここに居るサルはおよそ300匹くらい。
夜になると山へと戻っていくらしい。

この場所自体が、近隣の観光施設や民家から離れていてアクセスしづらいが、
それがここでの餌付けを成功させている所以だろう。
人間＝エサがもらえると学習してしまうと民家とかで悪さをしてしまうからね。

というわけで、波勝崎苑。
小規模ながら、昭和レトロとサルを間近で見ることが出来る。
実に楽しいスポットだった。

ここに来たら餌付けはぜひ体験すべき！